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クリニック併設のデイケアのお食事と玄米を食べる会のこと


by yurikagonosukima

兵法七書の新研究  櫻澤如一著

兵法の身は常の身なり、常の身は兵法の身なり。 -武蔵-

第七章、常住兵法の神軍

 P.U(無双原理)を指導原理とする生活即ち『眞生活』には、平和態勢であるとか、戦争生活であるとかの別がありません。兵法の身構えは、常の身構えであり、常の身構えは兵法の身構えであります。病気になったから滋養を取るの、栄養料理を取らねばならぬのと云う事はありません。貧乏になったから安いものを食って辛抱しなくてはならないとか、節食しなくてはならないとか云うこともありません。平素のまま、ありのままの生活が眞生活で、最高の、そして唯一の、健康と幸福を確保する生活ですから平素も戦時も、病時も健康な時も全く同じです。西洋ユダヤ唯物医学は征服思想を根底としていますから、平素は滋養分をできるだけ多くとらねばならず、病気ともなれば益々それを増加するばかりでなく、それ薬、それ注射、それ手術、それ特効高貴薬、そら療養、さあ絶対安静などが必要になって大騒ぎです。貧乏なものは施療をうけるか、死をまつか、でせう。こんな態勢は貧しいものには死刑の宣告であります。こんな医学はだめだと云うので、近頃は治療医学から予防医学、社会医学とグングン変わって、終いには社会健康保険など云う思想にまで展開しています。これは強肉を弱食する制度であります。又一種の弱肉強食でもあります----と云うのは弱者が打って一丸となって社会、国家の勢力を借りて強者に弱者の負担を転嫁する方法でありますから-----。
 その是非善悪はともかく、かくも常形のない、変わり易い方法では、とても永久不変の健康や幸福は保証されるわけがないでせう。第一、健康や幸福と云うものは永久不変のものでなくては、ウソであり、インチキではありませんか。
 永遠なるもの、神、宇宙の秩序、天地の理法、自然の大法を法とする『眞生活』こそは孫子の不戦必勝の兵法を具体的に、生理学的に示すものであります。正しい食物、正しい作法(食事儀礼)を詳しく示す『眞生活』運動は今日ほどその重要性をしめしたことがありません。先きに刊行しました『新しい栄養学』一篇は実に孫子の兵法の眞髄を日常生活において茶飯事とする具体案であり、戦争生活の政策化、設計書でもあります。

(昭和18年12月28日発行)
by yurikagonosukima | 2008-09-14 15:10 | マクロビオティック